2022年10月13日、静岡県小山町の県道で、大型観光バスが横転しました。
この事故により、1人が死亡、3人が重傷、30人がけがをしました。
警察は自動車運転処罰法違反(過失致傷)容疑で、埼玉県飯能市の20代の運転手を現行犯逮捕しました。
なぜこのような悲惨な事故が起きてしまったのでしょうか?
事故の原因について調査しました。
静岡小山町県道で、観光バスが横転事故
2022年10月13日、静岡県小山町の県道「ふじあざみライン」で、運転手・添乗員含む36人が乗った大型観光バスが横転しました。
この事故により3人が重傷、70代女性1人が亡くなりました。
今回の事故は、大手旅行会社「クラブツーリズム」が企画したツアー中に起こりました。
運行会社は埼玉県飯能市の「美杉観光バス」で、この会社によると静岡県内を回る日帰りツアーで富士山須走口の五合目で自由散策をした後、沼津へ昼食に向かう途中に事故を起こしたとみられます。
バス横転事故の原因はブレーキのフェード現象か?
今回の観光バス横転事故は一体なぜ起きてしまったのでしょうか?
事故を起こした直後、バスから脱出した運転手が110番通報をした際に、「ブレーキが効かなくなった」と話していたようです。
SNSや一部報道では、「フェード現象」が事故原因となったのでは?といわれています。
フェード現象とは?
今回の事故原因ではないか?といわれている「フェード現象」ですが、一体どういった現象なのでしょうか?
調べてみると以下のような現象である事がわかりました。
下り坂などでフットブレーキを使いすぎると、走行中にブレーキが効かなくなる現象。
フットブレーキを使いすぎるとブレーキパッドが非常に高熱になり、
摩擦材の熱分解で発生したガス膜がブレーキローターの間にはさまることで摩擦力が減り、ブレーキの効きが悪くなる
チューリッヒ
今回の事故はエンジンブレーキを併用せずフットブレーキの多用で、
パッドが高熱になりブレーキの効きが悪くなったことによるフェード現象で起きたのでは?
と推測される声が多くあがっていました。
また、運転手の20代男性が経験不足だったのでは?など、経験の乏しさや会社の管理体制・指導面などについて指摘するような書き込みも見られました。
過去にフェード現象で事故を起こした事例もあった
2013年に大分県でも、今回と非常によく似た観光バスの事故が起こっています。
2013年2月17日、大分県九重町内の町道で発生した大型観光バスの路外転落事故について、
大分県警は3日、フットブレーキの多用でフェード現象を起こし、ブレーキが効かなくなったことが主因と判断し、
運転していた63歳の男を自動車運転過失傷害容疑で書類送検した。
レスポンス
こちらの事故の原因は、フットブレーキの多用によるフェード現象によるものでした。
事故が起こった現場は、今回の静岡での事故同様『下り坂の緩いカーブ』だったそうです。
まだ、断定はできませんがフェード現象が直接的な原因の可能性もありそうです。
まとめ
今回は、【クラブツーリズムバス横転事故原因はブレーキのフェード現象か?】というタイトルで、静岡県の県道で起こった観光バス横転事故の原因についてお伝えしました。
事故の直接的原因についてはまだ明らかになっていませんが、
事故直前の状況やSNSでの意見や一部報道などを見る限りではフェード現象ではないか?という声が多くあがっていました。
また詳細が分かり次第追記したいと思います。